高山村 天神原 天満宮(菅原神社)
Date
- 2008年(平成20年)10月18日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
- 19:35 獅子舞い「かんどう」(公会堂?)
- 19:55 獅子舞いおわり
- 20:05 公会堂出発
- 20:20 宮入
- 20:40 獅子舞い「とうりょう」
- 20:50 獅子狂言「お花半七(新どうりょう)」
- 21:05 面神楽
- 21:50 地狂言「おかめ神主」
- 22:05 地狂言おわり
Clip
灯籠⁄神楽
獅子舞い「かんどう」
獅子舞い「とうりょう」
獅子狂言「お花半七」(新どうりょう)
- 台詞(せりふ)は「大衆芸能資料集成 第二巻(1981 三一書房)」を参照
面神楽
地狂言「おかめ神主」
- 台詞(せりふ)は「大衆芸能資料集成 第二巻(1981 三一書房)」を参照
Location
天満宮 上高井郡高山村奥山田1660
hidden
Notes
「信州 高山村誌 第三巻 地誌編」(平成十八年
九月三十日、高山村誌刊行会発行)から引用
獅子狂言
江戸末期から明治にかけて流行した天神原・牧の獅子狂言
は獅子神楽と異なって獅子が芝居の主人公になるもので演芸
性が濃い。
天神原の「お花半七」は元禄期における、二人の恋物語を
獅子踊り化したもので明治初期から伝承されている。演ずる
のは地区の若い男性で、祭り前1ヵくらいは週に何回か練習
をし本番に備えている。・・年齢の幅も広い若者たちが伝統
ある獅子狂言に打ち込んでいる姿に、初めてみる人たちは感
動し、「めずらしいね。絶やさずつぎの世代に伝えてほしい、
がんばれ」との声援を惜しまない。
「芸能 第十五巻第二号」(昭和四十八年、
芸能学会編、芸能発行所出版)から引用
信州・獅子狂言㈠北信 天神原の獅子神楽
祭りは十月二十四・五の両日だ。・・獅子神楽のあるのは
二十四日の宵宮だが、準備一切を宿でしてお宮へ行って本番
になる。今、宿は平生は公会所にも使われている観音堂・・
天神さまの社は、堂からは北西の山つき、距離にしては三
百メートルもあろうか、山裾の急な傾斜地だ。・・拝殿の後
ろ正面に、九尺に二間の張出しが出来ていた。はまゆかと言
う露天の臨時の舞台で、獅子神楽をここで舞う。・・
舞台では、㈠とうりょう ㈡面神楽 ㈢しんとうりょう
㈣おかめと神主 の四番を舞うが、進行にはなかなか手間が
かかる。
とうりょうは、おん幣と鈴で舞って庭舞いのかんどうと同
じようだが、囃子が、僅かに笛の音が流れる程度で、初めか
ら唄で舞う。・・
次 面神楽は、初めから一人立で火男と舞う。・・
三番目の しんとうりょう・・お花の獅子が舞っていると
やがて半七は鬘で、あっさり顔を造った派手な着付で出てく
る。舞台中ほどで、唄につれて思いに沈んでいるお花に声を
かける。それから二人で組んだり離れたり唄に従って愁嘆場
を演じ、道行きで静かに楽屋へ入ってすむのだ。・・
最後は おかめと神主だが、万作芝居と言われる類のよう
だ。・・神主が、肩肘張って大いに活発な身振りで出て来て、
何か言うと皆げらげら笑う。そのうち、すぐおかめがいかに
も色娘らしいこなしで、出るといきなり神主に摩寄って、迷
惑顔な神主と何か応答する。皆の笑うのと囃子の賑やかさで
何を言っているのか少しも分らない。が、見物は聞こえなく
ても知っている。・・ (文は中村浩氏)