北信濃神楽採訪

須坂市 上八町 霧原大元神社

Date

  • 2004年(平成16年)10月10日 秋季例大祭&御柱祭 ☀
  •  14:10 シメキリ
  •  14:15 宮入
  •  16:30 獅子舞い
  •  16:50 獅子狂言「葛の葉」
  •  17:10 地狂言「おかめ」
  •  17:25 地狂言おわり

Clip

シメキリ

 


灯籠⁄神楽

 


御柱

 


獅子舞い

 


獅子狂言「葛の葉」

 


地狂言「おかめ」(おかめと神主)

 


Location

霧原大元神社 須坂市大字上八町字竹原844

2011(H23).10. 8

Notes


「須坂市誌  第二巻  地誌・民俗編」(平成二十六年三月
三十一日、須坂市発行)から引用

霧原大元神社

 上八町地区の産土神として、諏訪大社の祭神建御名方命を
祀っている。・・
 霧原大元神社の祭典に奉納される獅子狂言「葛の葉」と太
神楽行列の先導をする「赤熊」は、市の無形民俗文化財に指
定されている。

霧原大元神社  獅子狂言『葛の葉子別れ』

 祭りの太神楽奉納は、宵祭りにおこなわれる。午後六時こ
ろから始まる。区長宅で獅子が舞われ(剣の舞)赤熊が振ら
れて神社に向かう。・・神楽は「道中囃」で進み、赤熊は道
中で二回振られ、神社に着く。・・獅子は鳥居に張られた注
連縄を切る「注連切」をし、剣の舞を舞う。舞い終わると鳥
居をくぐり拝殿に向かう。お囃子は「いさみ」となり、拝殿
前にくると「宮おろし」となる。拝殿前で「平舞」を奉納す
る。その後は「浜床」(舞台)で「長狂い」と「葛の葉子別
れ」(御柱祭年)が舞われ、最後に「おかめ」を演じて終わ
りとなる。「葛の葉子別れ」は、・・「蘆屋道満大内鑑」(
竹田出雲作)の浄瑠璃から取材したものである。・・
 葛の葉は伝説上のキツネの名前。獅子狂言(浄瑠璃)では
・・遺言として障子へ別れのうたを書いて、我が子童子丸と
別れて信太の森へ帰って行く場面が演じられる。・・舞台裏
で囃子方が浄瑠璃まがいに語り、舞台でそれに合わせて獅子
が舞い、最後の一筆を書く場面は、付き人が障子をもってき
て立てかけ、獅子は後手にして、筆を口にくわえ墨を付けて
「恋しくば・・」といううたを、左字にしたり下から読む書
き方にしたり、手でさえ書きづらい文字を口で書く。書き終
わって獅子はこの短歌の斉唱に合わせて一舞して退場する。
障子に口でくわえた筆で文字を書くという特殊な技能はよほ
ど練習をしなければできないものである。・・