北信濃神楽採訪

栄村 箕作 豊高嶋神社

Date

  • 2008年(平成20年)8月15日(金) 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  21:30 サイトリメン
  •  21:40 獅子舞い
  •  22:00 灯籠・屋台出発
  •  23:00 宮入
  •  23:00 サイトリメン(お宮)
  •  23:25 獅子舞い(お宮)
  •  23:40 獅子舞い奉納終わり

Clip

灯籠⁄屋台

サイトリメン

獅子舞い

Location

豊高嶋神社 下水内郡栄村大字堺字町尻1122 (2009(H21).8.16)

Notes


「信越さかえのお宮とお寺  栄村の近世社寺建築と工匠」
(一九九五年二月二十八日、栄村教育委員会発行)から引用

豊高嶋神社  箕作

 豊高嶋神社は、箕作の集落の北端の千曲川に面する位置に
あります。箕作村の鎮守で、諏訪両社の神として建御名方命
をまつっています。・・
 拝殿の後方にある屋台庫には、山車(屋台)が格納されて
います。この山車は、車輪が三つある二回建ての山車で、屋
根唐破風屋根となっています。部材の多くは近代以降に取り
替えられていますが、当初部材の絵様から江戸末期に製作さ
れたものと推定されます。平成五年には山車が大修理され、
屋台庫も新築されました。
 祭礼は昔は八月十七、十八日でしたが、現在は八月十五日
となっています。この祭りのときには山車の軒先は手作りの
飾りで埋め尽くされ、傘鉾とともに華やかさを演出していま
す。



「栄村の民俗 ~箕作・極野を中心に~(平成五年十一月
三十日 発刊者 社団法人飯水教育会)」から引用

 箕作地区のお祭り

 ・・目を引くのは立派な屋台車である・・この飾り付けの
中で三徳と呼ばれる三角形をした赤いふとんのようなものが
興味深い。これには女の人の気持ちが込められていて、針仕
事が上手になるようにと言うことで昔からの習わしである。
・・また三徳と三徳の間に繭をぶらさげ、養蚕がうまくいく
ように祈ったものだと言われている。
 ・・いよいよ神楽の奉納であるが、サイトリメンと獅子舞
が行われる。獅子舞は①油反舞(よたんまい) ②鈴舞(す
ずまい) ③のみとり、の3種類が奉納される。ここの獅子
舞は座敷獅子と呼ばれ、男の獅子で化粧や飾りはなく、ゆか
た姿に、ももしき、黒足袋でまことに色気がないとこの地区
の人たちは言っている。
 舞い方も、はねたり、踊ったりはしないので、とてもむず
かしいのだと言われている。獅子を動作させるため、笛を吹
き込み、笛によって獅子を生かすようにする。笛の吹き方も
軽いリズミカルのものではなく、こちらもなかなかむずかし
いのだと言われている。