北信濃神楽採訪

「小布施百話  第六集」（平成五年十二月二十日
小布施町郷土史の会  発行）から引用

河東王島神社のお祭り

　祭礼も以前は春祭りが四月二十二・二十三日、秋祭りは十
月七・八日でしたが、今は昔の祭日に近い土曜日と日曜日に
行われております。・・
　春秋の祭礼に建てる拝殿前の中幟は鴻山先生の揮毫による
もの・・
　ちなみにお祭りの神楽獅子は、通称女獅子と言われていま
すが、太々神楽で舞いがおとなしく、聞くところによれば伊
勢から伝わったのが太神楽、剣を呑み込む舞いの荒いのは潮
来が発祥で、共に全国へ広まったのだそうです。・・
（文は小林伊平氏）

三神を合祀する河東王島神社

　大己貴命を祭神とし、今は大日孁貴命、菅原道真公を合祀
している。・・
　拝殿は春秋のお祭りのさい、神楽などの舞台としても使え
る構造になっている。村を守る神を祭るだけでなく、文化施
設、娯楽施設としての役割を持っているわけである。