北信濃神楽採訪

「小布施百話  第六集」（平成五年十二月二十日
小布施町郷土史の会  発行）から引用

中子塚庚申社の祭り

　高井郡中子塚村のほぼ中心地に「建御名方命」を奉祀した
荘厳な中子塚神社がある。この社地東隣の十字路の東北の隅
にある社殿づくりの上屋内には、安山岩の石祠型内に庚申さ
んがおごそかに祀られている。・・
　庚申さんの祭事は古来、毎年九月二十日にとり行うことに
決まっていた。・・さらに世相の変化にともない九月上旬の
休日に変わった。この日は村中の人が祈願成就の感謝と幸せ
な暮らしを願って神官の奉仕により盛大に、しかもおごそか
に祭事を行う。・・
　昭和五十年以降、後継者不足で伝統の獅子面神楽の奉納は
中止されたままである。・・


「二〇一四小布施六斎市  中子塚神楽会の紹介アナウンス」
（平成二十六年十月十八日）から引用

　・・現在使用している神楽と獅子頭は、明治初期の作と伝
えられ、獅子は女獅子でございます。現在も、この中子塚、
四五戸と住んでいる人が少ないながらも昔から連綿と神楽や
獅子舞が続いております。残念ながら昭和四十年頃から平成
十九年にかけて、伝統が途絶えてしまったこともありました
けれども、数年前から有志とともに女性が加わって、なんと
か復活させることができたということでございます。・・
この獅子舞をつないでいかれるのに皆さんで協力なさって、
いろんなことを続けていらっしゃる、中子塚神楽会の皆さん
でございます。・・