北信濃神楽採訪

中野市 新野 新野神社

Date

  • 2006年(平成18年)9月30日(土) 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  19:55 宮入
  •  20:10 式三番叟
  •  21:05 新野 獅子舞い
  •  21:25 高遠 獅子舞い
  •  21:45 獅子舞い奉納おわり

Clip

灯籠⁄神楽

式三番叟「千歳」

 


式三番叟「翁」

式三番叟「三番叟」揉出の段

式三番叟「三番叟」鈴の段

新野 獅子舞い

高遠 獅子舞い

Location

新野神社 中野市大字新野字日野497

Notes


「奥信濃の祭り考」(昭和五七年十一月一日、斉藤武雄著
信濃毎日新聞社)から引用

式三番叟

 ・・三番叟の行われている所は、奥信濃では、この村山の
外に、旧下高井郡高丘村の大俣と、同日野村の新野にもある。
新野では、三番叟のほかに、翁、千歳が出てくる。いわゆる
式三番叟である。
 ・・謡に合わせて最初に翁が腰を曲げたまま静かに摺り足
で鈴と扇を持って出てくる。しかし、足の運びは大股である。
・・謡と囃子に合わせて鈴を振ったり、扇をかざしたりして
舞台をゆっくり舞い、たまたま足をトントンと踏みつける翁
の舞い姿は変化は少ないが観衆を静まらせ、ゆったりした心
にさせる。
 ・・翁の舞いが終わると、次に三番叟(尉)が出てくる。
そこへ千歳も出てきて ・・掛け合い問答が行われる。・・
 ようやく話しが決まり、千歳が三宝へ鈴を乗せて持って来
て尉に渡す。尉はこれを受け取り、囃子に合わせて後へ足を
蹴ったり、前後左右にぎくしゃく頭を曲げたり、両足をそろ
えて跳ね上がったりする。・・観衆も今まで尊い、おごそか
な格調の高い翁の舞で、静の中へ閉じ込められていた感じの
ものが、この黒尉の奇抜な顔と滑稽な舞を見て心が解放され
笑いが満ちてくる。・・