北信濃神楽採訪

中野市 厚貝 長丘神社

Date

  • 2008年(平成20年)4月28日(月) 春季例大祭 (夜宮) ☀
  •  19:20 獅子舞い(公民館)
  •  19:50 獅子舞い終わり
  •  20:00 神楽出発

Clip

灯籠⁄神楽⁄太鼓

 


獅子舞い

 


面神楽

Location

中野市厚貝

Notes


「奥信濃の祭り考」(昭和五七年十一月一日、斉藤武雄氏著
信濃毎日新聞社)から引用

(厚貝の面神楽)

 ・・獅子は今まで二人立ちでオンベ舞をやっていたのを、
面コが出てくる頃になると、ヨタンを舞い手の腰に巻きつけ
て一人立ちになる。手にはオンベと鈴を持って、腰を落とし
たまましばらく動かない。間もなく、そこへヒョットコが出
てくる。・・このヒョットコは扇で顔をあおぎながら出てく
る時からよたよたしている。
 ・・このあと、すぐ獅子が立ち上がり、オンベと鈴で静か
に舞い出す。ヒョットコも刀を抜き、扇を開いて獅子と共に
舞う。・・しばらく舞って、獅子はヨタンを解いてその中へ
五人ぐらい後役が入って舞い出す。
 ヒョットコは、これに対して刀を上下に振って獅子に向かっ
ては退き・・その後で獅子の首を抱いて二、三回舞台を回る。
獅子は・・一人で横たわる。ヒョットコは・・意気揚々とし
て踊り回り、刀をさやに納める。
 次にオカメが出てくる。・・二人で抱き合ったり跳ねたり、
その後、各自で勝手に舞って歩く。・・
 ・・オカメは退場してヒョットコだけ残って、大立ち回り
の一人舞台になる。・・絶えずあばれて見物人たちを喜ばせ
るのである。
 ついに疲れ果てたという様子で、舞台の真ん中で獅子を背
にしてあぐらをかく。今まで静かに鳴っていた囃子が急にひ
と際高く強く鳴り出す。この瞬間、寝ていた獅子がむっくり
立ち上がる。・・あわてふためいているヒョットコを獅子は
のみこんでしまい、続いておこりの舞を一舞いやって退場す
る。この厚貝の獅子とヒョットコの舞は、時間をかけて長く
丁寧にやる方である・・