北信濃神楽採訪

中野市 安源寺 小内八幡神社

Date

  • 2008年(平成20年)9月14日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  19:50 宮入
  •  20:20 獅子舞い(御幣立て)
  •  20:40 獅子舞い(鈴神楽)
  •  20:55 獅子舞い(剣の舞い)
  •  21:20 青獅子
  •  21:35 青獅子おわり

Clip

屋台⁄宝舟 (2008)

屋台⁄宝舟 (2010)

獅子舞い(御幣立て)

獅子舞い(鈴神楽)

獅子舞い(剣の舞い)

青獅子(一)

青獅子(二)

青獅子(三)

青獅子(四)

Location

小内八幡神社 中野市大字安源寺字石原572 (2008)

(2020.9.21)

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

安源寺の青獅子  中野市

 かつて境内で行われた馬市で有名な安源寺の小内八幡神社
で、秋祭りに舞う獅子舞である。
 この獅子舞いは、子どもが舞い出しとして出ており、途中
で青年にバトンタッチをしている。順序は、
 一、御座敷獅子  ①舞い出し  ②御幣立て  ③狂い斯子
④舞い出し  ⑤鈴神楽  ⑥狂い獅子  ⑦舞い出し
⑧剣の舞い  ⑨狂い獅子  以上のようになっているが、
②⑤⑧は大きな種別になっている。
 二、青獅子  この青獅子の舞は、御座敷獅子の⑥の狂い獅
子が終わった後で行なう。
 獅子は、親の方は二人立ちであり、子の方は一人立ちであ
る。三人とも紺の股引を履き、腹掛を掛ける。履物は、子の
方は片方はウソカケ、片方はコンゴか長靴などを履くが、親
の方は紺の足袋(たび)を履く。親の方の舞役は、手作りの板
獅子で、張り子で外形を象ったような獅子面に、青色の絵の
具を塗った青獅子をかぷる。
 舞役は、後役を肩車にしたり、逆さに背負ったりして、曲
芸的な芸を演ずる。子の方は親獅子の舞いの邪魔をしたり、
芸の真似をしたりして、そのモドキをする。最後の場面の親
獅子がロでくわえた煙硝筒と、尾につけた燈硝簡に火をつけ、
モウモウと立ちのばる煙と火の紛の飛び散る中で立ちまわる
演技は、観衆を魅了する。・・このような獅子舞の演出は、
県下でも珍しく、数の少ないものである・・
 伝来は判然としないが、覚文五年(一六六五)の小内八幡
神社の社殿再興祝賀祭の頃から行なわれたとする説もある。
一方、明治初年の県、ここへ定期的にまわって来た旅芸人ま
たは御師(下級神職)から教えられたともいわれている。
                  (文は斉藤武雄氏)