北信濃神楽採訪

飯綱町(牟礼村)牟礼 牟礼神社

Date

  • 2006年(平成18年)9月9日(土) 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  22:30 宮入り
  •  23:40 坂上神楽 獅子舞い
  •  00:00 栄町神楽 獅子舞い
  •  00:15 牟礼本町神楽 獅子舞い
  •  00:35 獅子舞い奉納終わり

Clip

灯籠 (2006,2010)

坂上

栄町

牟礼本町

Location

牟礼神社 上水内郡飯綱町大字牟礼2536

2010.9.11

Notes


「いづな  第一〇三号」(令和三年三月二十六日
飯綱郷土史研究会(長野郷土史研究会飯綱支部)発行)

神社と神楽  |牟礼神社の場合|

 ・・昭和十三年、十九年の御柱祭りは実施されたが、戦局
が激しくなった十九年と二十年の秋祭りは、神事のみで神楽
は実施されなかった。・・復活したのは昭和二十七年ころで
ある。しばらく神楽が途絶えていたので、復活に当たっては
普光寺の普光峻徳神社の若連から神楽を教えてもらったと聞
く。・・牟礼神社の獅子は女獅子である。

 もともと牟礼神社の神楽(獅子舞)は、牟礼地区の氏子が
単独で担ってきたものであるが、現在は牟礼・栄町・坂上の
各区の氏子によって組織されている。・・
 栄町は・・集落が形成されて落ち着いてから牟礼神社の氏
子に加入することになった。若い衆が神楽に参加するように
なったのは・・昭和四十年ころのことである。
 坂上区は、昭和四十六年ころ坂上団地が誕生するのに伴い
組織され、その後牟礼神社の氏子になったのである。坂上区
も若い衆の要望もあって牟礼神社神楽保存会に参加している。

 ・・戦前迄は牟礼で四台の神楽屋台を所蔵・・戦前は大八
車に神楽屋台を乗せて曳航しており、戦後にリヤカーに取っ
て代わった・・現在牟禮神社の祭礼には牟禮・栄町・坂上か
ら各一台参加し、獅子舞を奉納している。

 ・・獅子舞は昭和五十年頃までは大人が披露していた。し
かしだんだんと大人の会員自身が集まりにくくなり、会員諸
兄と保存会、神社当局と相談の結果、子供達(小学生・中学
生)にも獅子舞の枠を広げる事になり保存会組織も強化され
ることになった。・・

 宵宮の晩、二十二時を目標に三地区の神楽は本町の・・参
道入り口前に集合する。そこで前もって抽選にて決定した献
灯順、各神楽の披露順等が祭典係長より発表される。それを
受けて各神楽は、献灯の後を「勇」のメロディーで威勢よく
急な坂道を上って行く。
 神社の社庭に入り、そこで披露する順番を待つが、その間
大胴、小胴の勇ましい音と笛の響きの音が流れる。奉納の獅
子舞は社殿ではなく、特設された浜床(宵宮当日設置)の上
で舞う本舞である。・・ (文は伊藤勉氏)


「長野県の民俗芸能」(平成七年三月三一日、長野県教
育委員会編集、発行)から引用

牟礼神社御柱祭

 七年に一度寅年と申年に行われる祭事で、特に里引きが盛
大に行われる。神社旗を先頭に猿田彦が先導し、第一榊山御
柱、第二榊山と続き、稚児伶人神宮氏子役員来賓と続く列は
長い。・・