北信濃神楽採訪

木島平村 中島 水穂神社

Date

  • 2018年(平成30年)9月8日(土) 秋季例大祭 (夜宮) ☁
  •  20:55 シメキリ
  •  21:10 宮入
  •  21:55 獅子舞い(中島)
  •  22:20 獅子舞い(西小路)
  •  23:05 獅子舞い奉納おわり

Clip

シメキリ

獅子舞(中島)

獅子舞(西小路)

Location

木島平村大字往郷字中島2071 水穂神社 (2012.9.16)

Notes


「中島区誌」(平成十四年四月十五日)
(中島区誌編集発刊委員会発行)から引用

水穂神社

 水穂神社の祭神は、建御名方命である。創立は古く諏訪大
明神と称していた。・・安政四年・・諏訪大明神から水穂神
社に改称した。・・

昭和期の祭事

 ・・戦後昭和二十一・二十二年頃から祭典団員がだんだん
増加し、祭事が再び復興していった。・・二十六年頃以降、
食糧は以前に増して豊かになり、景気が好転してからは、祭
りも昭和十年代の状態に戻ってきた。こうして組内各社の祭
りが見直され、祭典団(青年団)を中心に盛大に行なわれる
ようになっていった。・・
 この頃の祭日(水穂神社)の様子を記すと、村中に祭り旗
が建てられ、祭りの夕食のあと、人々が詰めかける中、公会
堂で神楽の獅子を舞い、お宮での花火の合図で、中島・西・
小路・千石各灯籠行列が出発した。
 この灯籠行列は先頭に「締め切り」(中島と西交互に)、
集落惣代正副、制札灯籠一対、旗灯籠一対、おんべ灯籠一対、
花燈籠一対、提灯(鈴)灯籠一対、一般個人の灯籠、加えて
提灯五、六本、でんがく御神灯四、五個などの長い行列の中
に神楽連が入って、道中囃子を打ち鳴らすといったものであっ
た。この行列に一般の観客も加わるので、長蛇の灯籠行列で
あった。
 この行列は、途中休み休み進行し、小路から灯篭行列も加
わって、十王堂前、大灯籠の門に張られた「シメ」を、天狗
が松明をかざしながら厳かに切って直進した。そして鳥居前
に全組の行列が集合し、天狗による鳥居のシメ切りが終わる
と、花火の合図であらかじめ決められた順に従って境内に入
場した。
 その後境内の庭に設置された舞台に上がって、中島、西小
路と順に神楽囃子も風情に獅子を舞ったのである。境内いっ
ぱいの観客は、沈黙して見入ったり、歓声や拍手でどよめい
たりさまざまでにぎわった。
 昭和三十八年・・これまで祭事いっさいを祭典団員で行なっ
てきたが、これを区の事業に移管することにした。・・神楽
連は有志によって行うこととし、三十九年度から神楽保存会
を設けて、神楽連の継続をはかることにした。
 昭和五十年代初め、これまでの神楽保存会会員の高齢化に
より、・・区内の青壮年たちに呼びかけて新たに神楽連をつ
くった。・・こうして新しい祭典部によって、以降の祭典・
神楽の奉納が行われている。