北信濃神楽採訪

千曲市 八幡 武水別神社

Date

  • 2018年(平成30年)12月13日 大頭祭(四番頭 大池) ☀
  •  15:00 お練り 斎ノ森神社出立
  •  15:35 武水別神社宮入
  • 2022年(令和4年)12月10日 大頭祭(壱番頭 羽尾四区) ☀
  •  14:55 斎ノ森神社宮入
  •  15:00 獅子舞い(斎ノ森神社)
  •  15:25 獅子舞いおわり
  •  15:40 お練り 斎ノ森神社出立
  •  16:00 武水別神社宮入
  • 2022年(令和4年)12月14日 大頭祭(五番頭 峯) ☀
  •  15:00 獅子舞い(斎ノ森神社)
  •  15:15 獅子舞いおわり ※武水別神社へお練り出立
  • 2023年(令和5年)12月10日 大頭祭(壱番頭 仙石) ☀
  •  14:50 獅子舞い(斎ノ森神社)
  •  15:00 獅子舞いおわり
  •  15:10 お練り 斎ノ森神社出立
  • 2023年(令和5年)12月11日 大頭祭(弐番頭 郡) ☀
  •  14:50 獅子舞い(中原)(斎ノ森神社)
  •  15:05 獅子舞い(郡)
  •  15:15 獅子舞いおわり
  •  15:35 お練り 斎ノ森神社出立

Clip

お練り(大池 2018)

神楽(羽尾 2022)

獅子舞い(羽尾 2022)

お練り(羽尾 2022)

神楽(峯 2022)

獅子舞い(峯 2022)

神楽(仙石 2023)

獅子舞い(仙石 2023)

お練り(仙石 2023)

神楽(中原 2023)

獅子舞い(中原 2023)

神楽(郡 2023)

獅子舞い(郡 2023)

お練り(郡 2023)

Location

武水別神社 千曲市大字八幡3012 (2018.12)

斎森神社 千曲市大字八幡3711 (2018.12.13)

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

 武水別神社の大頭祭

 更埴市の武水別神社の大頭祭は毎年十二月十日から十四日
まで五日間にわたって行われる新嘗の祭り、つまり豊作を祝
う収穫祭である。
 選ばれた五名の頭人が、新しくとれた米で餅をついて神前
に供えるため、行列を作って練りこむ行事を、それぞれ日を
変えて繰り返して行なう。この御供の餅を神に供える役の者
を頭人といい、五人選ばれる頭人の最上位の三番頭のことを
大頭と呼ぶことから大頭祭というのである。・・
 定められた「トウドノ道」を通って頭人一行は斎の森へ向
かい、斎の森の拝殿内に座って村人の祝いを受ける。・・そ
して様々なネリモノがトウドノサンに奉納される。やがて御
馬印を先頭に頭人一行にネリモノの行列が加わって、賑やか
に武水別神社へ向かう。・・家々では豆殻を焚いてトウドノ
サンを迎える。・・
 ・・太鼓橋を渡って神社に入ると境内の火をすべて消し、
直垂姿の宮司が頭人のオネリ行列を迎える。持ってきた御供
は御供所に納め、翌晩に夜ねり、御供積みを行う。・・
(文は柳沢三雄氏)


「武水別神社大頭祭民俗文化財調査報告書」(平成二十二年
三月十五日、千曲市教育委員会発行)から引用

千曲の神楽

 大頭祭で奉納されている神楽は、太神楽(代神楽)もしく
は太々神楽といわれるもののことで、二人一組で演じる獅子
舞のことである。・・当地では、舞に太鼓・笛・鉦がついて
神楽が行われている。・・
 千曲市域では多くの地区で神楽が伝承されており、それぞ
れの地域の祭りや武水別神社の祭礼などで奉納されている。
現在市内では、二十数地区で伝承されているという。
 こうした神楽にはいくつかの流派があるといわれているが、
大頭祭で奉納されている神楽は、ヒシリュウ(菱流)といわ
れている。そして旧更級郡・埴科郡などの善光寺平を中心と
した地域に、かつて中原の神楽を習ったと伝える地区や現在
中原の神楽の教えを受けているといった地区があり、中原流
の神楽を伝承している地区が少なからず存在しているのであ
る。・・

中原の神楽

・・当地の神楽の流派は、菱流獅子舞と伝えている。中原の
菱流は雌獅子の獅子で、獅子頭も雌獅子である。地区の他地
区に伝えられている神楽も雌獅子が多いといわれているが、
中原と祭礼の協力関係にあるという郡地区の神楽は、菱流の
雄獅子といわれ、また中原から神楽を伝授されたと伝える地
区でも雄獅子を伝えている場合もある。・・