北信濃神楽採訪

筑北村坂北(旧坂北村)刈谷沢 刈谷沢神明宮

Date

  • 2021年(令和3年)3月7日 春季例大祭 ☀
  •  14:40 お田植え祭りの神事
  •  14:50 神事おわり 
  • 2023年(令和5年)3月5日 春季例大祭 ☀
  •  14:30 お田植え祭りの神事
  •  14:40 神事おわり 

Clip

お田植え祭りの神事 (2023)

Location

刈谷澤神明宮 東筑摩郡筑北村坂北字刈谷澤239 (2021.3.7)

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

刈谷沢神明宮のお田植え祭り

刈谷沢(旧刈谷沢村)神明宮に古くから伝承されている「お
田植え祭り」は古来のお田植神事の伝統をよく遺しているこ
とで知られている。この神明宮の神事は旧暦の三月上旬(今
では日曜日)に行なわれ、・・神事を行なった後、区長が扮
する神主が祭文を読み上げると、男根や鋤を持った者が揃っ
て「あら目出たいな」と二回囃す。張り子の牛のハナドリ役
の太郎と、代かき万鍬を持った次郎が代かきの真似をしなが
らまわる。このとき群衆は牛をめがけて雪つぶてを投げる。
この雪の多いほど豊年の吉兆といわれている。
 区長が唱える詞章は七番まであり、この祭文を読み上げて
は三回ずつ「ぼぼうぼう」と言いながら牛の代かきの所作を
繰り返し、約十五分で終わりになる。・・
 まだ寒い神明宮の前庭で村人や遠方からの参加者が見守る
中で行なわれるこの祭りは、作始めのお田植え祭りといいな
がら、古い詞章に合わせて太郎、次郎の道化が代かきの所作
を行なうのが面白い。・・
  (文は中野正實氏)