北信濃神楽採訪

長野市(豊野町)南郷 南郷神社

Date

  • 2003年(平成15年)9月13日(土) 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  17:00 公会堂出発
  •  18:30 獅子舞い(悪魔払い)
  •  18:45 獅子舞い(潮来(いたこ))
  •  19:10 獅子舞い(神刀流(しんとうりゅう))
  •  19:30 獅子舞い奉納おわり
  • 2009年(平成21年)9月19日(土) 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  18:30 宮入
  •  19:00 獅子舞い(悪魔払い)
  •  19:15 獅子舞い(潮来(いたこ))
  •  19:30 獅子舞い(神刀流(しんとうりゅう))
  •  19:50 獅子舞い奉納おわり

Clip

灯籠⁄神楽 (2003.9.13)

灯籠⁄神楽 (2009.9.19)

獅子舞い(悪魔払い) (2009.9.19)

獅子舞い(潮来(いたこ)) (2003.9.13)

獅子舞い(神刀流(しんとうりゅう)) (2003.9.13)

Location

南郷神社 長野市豊野町南郷字宮畑2172

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

南郷神社の祭礼と男獅子  上水内豊野町

 南郷神社祭礼の特色は三つ挙げられる。まず第一に立派な
門灯籠があることである。・・第二は神楽の彫刻が優秀なこ
とである。これは明治二十八年九月、世話人和田長作と水上
信太郎によって新調されたもので、その彫刻はその道の大家
北村四毎の作で、同氏が長野市大門町増屋方に寄寓した時に、
丹念に組み立てたものとされている。実に芸術的に素晴らし
い作品で、担いで歩くには勿体ないほどのものである。第三
は当区出身の俳人宮沢宗二が京都から習って伝えたものであ
るといわれる獅子舞である。北信では伊勢や江戸系統の太神
楽が多いとされている中で、京都からというのは珍しいもの
である。
 宗二は初め鋳物師になろうとして京都に行った。・・獅子
は奉公した中山大納言家で覚えたものである。家に帰るやい
なや、従来は女獅子であったのを京都の男獅子に変えたとい
う。それが現在、南郷に伝わる剣呑みをする勇壮な男獅子で
ある(以上新津武氏談)。
 神前での獅子舞の奉納には三場面がある。その第一はまず
悪魔払いである。長刀を振い勇壮活発に踊り、四方の悪魔を
切り伏せ、平和を謳歌(おうか)する。第二は「潮来」である。
泰平を夢みて眠っている獅子が目を覚まし、己に危害を加え
ようとする剣(敵)を見て猛然と立ち上がり、ついに征服し
て百獣の王たる貫禄を示す。最後は神刀(道)流といって、
御幣と鈴を打ちならして天下泰平、五穀豊穣を、慶祝感謝し
て優雅に舞い納める(「豊野町史』による)。
                     (文は矢野恒雄氏)


「豊野町の民俗と地区誌  豊野町誌3」(平成十年
三月三十一日、豊野町誌刊行委員会  編集・発行)から引用

|豊野町神楽獅子舞一覧表|

奉納神社︙南郷神社  獅子頭︙男獅子
舞の演目︙潮来、神刀流、悪魔はらい
楽器︙笛、太鼓  ホロの柄︙毛波
神楽腰幕の柄︙幕なし
伝播年代︙江戸後期  伝播経路︙京都
現在の伝承団体︙南郷神楽獅子伝承会