北信濃神楽採訪

須坂市 村石 邑守神社

Date

  • 2016年(平成28年)10月22日(土) 八町鎧塚まつり ☀
  •  10:35 獅子舞い
  •  10:50 獅子舞いおわり 

Clip

神楽

獅子舞い

Location

邑守神社 須坂市大字野辺1656

Notes


「村石町区誌  |大笹街道新田村の発展|」(平成十五年
十二月十八日、村石町区誌編纂委員会編集、発行)から引用

九月二十九日の宵祭り  ・・午後六時に区長名の大灯籠、
区長と氏子総代以下それぞれの提灯を持った役員、傘鉾一基、
灯籠二二本、神楽、傘鉾一基、灯籠二本の順序で公会堂を出
発した。まず国道を地蔵堂まで下り、そこで獅子舞を奉納し
た。・・八時ごろ行列が神社参道から境内に入ると煙火が打
ち上げられた。鳥居前で獅子舞が奉納され、最後の舞はシメ
切りであった。神楽は社殿前に進みそこで奉納され、次には
高尾社前・秋葉社前で奉納されて獅子舞が終わった。・・

大神楽と獅子舞  村石町の大神楽と獅子舞は、明治初年ごろ
旧綿内村清水から伝えられたものである。当時の若者たちが、
夕食後に下八町の乗っ越しを越えて山新田を通って清水へ通い、
苦労をしながら習い覚えたものであると言われている。・・

①大神楽  村石の大神楽の神楽囃は、他の代神楽と同様に、
途中は道中はやしと神田はやしで進み、神社近くなると勇み
(寄せ)に切り替えられ、社殿前到着するとやぐらはやし(
庭おろし)になり、獅子舞に入る前は新ばやしになり、太鼓
と笛もそれぞれ変化する。

②獅子舞  ・・獅子舞は、笛と太鼓と唄い手の唄に合わせて、
舞い手とホロ持ちの二人で舞うのであるが、村石の獅子はホ
ロが大きいためホロ持ちが二人いるので、三人で舞っている。
また村石の獅子は女獅子だと言われていて、舞い手は畳半畳
の広さの中で舞うように練習が積まれる。

 平舞  ホロ(母衣)舞で始まる。ホロ舞はホロを操る動作
が中心になっている。・・次にオンベ舞に移る。ホロは巻い
ホロ持ちが持ち、舞い手はオンベ(御幣)を持って舞うので
てこのように呼ばれる。・・またオンベといっしょに鈴を持っ
て舞う(鈴舞)・・

 狂い舞  ・・狂い舞は獅子が怒った様相の威力を見せる場
面である。・・なお宵祭りには、鳥居前での獅子舞奉納のと
き、狂い舞ではなく三尺の剣を持った剣舞が舞われ、鳥居に
張ったシメ縄が切られ、悪魔祓いが行われる。・・