北信濃神楽採訪

小谷村 中谷 中谷大宮諏訪神社

Date

  • 2019年(令和元年)8月25日 例祭 ☀
  •  13:55 宮入
  •  14:15 狂拍子
  •  14:20 奴踊
  •  14:30 獅子舞
  •  14:50 獅子舞おわり

Clip

トオリモノ?(道中・宮入の行列)

狂拍子(くるんびょうし)

奴踊

獅子舞い

Location

諏訪神社 北安曇郡小谷村大字中土字宮ノ場13722

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、
長野県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

中谷大宮諏訪神社例祭  小谷村

 ・・みんな集まったところで鎮守の森まで、囃子の音も賑
やかに渡御の行列が始まる。濃茶の面をつけた猿田彦が道案
内役をつとめる。神官や氏子総代たちのあとに四神旗、奴、
獅子、狂拍子、小中学生の楽人、氏子と続く。・・
 獅子は境内の広庭で神前に向かって笛と鼓に合わせて舞う
舞いの所作は地踏みの後、四方固めをし、幣束を持って四方
を祓い、次に剣を抜いて四方を祓う。祓いが終わると、狂い
獅子となって勇壮にふるまったり、昼寝や蚤とりをしたり
かと思うと「ささらすり」に起こされて、怒り狂ったり愛嬌
を振りまいたりする。
 狂拍子は、二人の小学生の男の子が舞う。華やかさの中に
いいしれぬ哀調があって、琴線が締めつけられる舞である。
・・手には先の子は二本、後の子は一本の棒を持つ。・・
 奴踊りは「申ーす、申ーす」の前口上で始まる。広庭に九
人の奴たちは一列に並んだり大きな輪を作ってまわったり、
いわくありげな所作を繰り返す。・・やがて社前に進み出て
刀に手を当てて天を睨み、三首の和歌を朗々と唱える。
・・歌はいずれも奴たちの共同制作、痛快な風刺批判は偽り
のない庶民の声の代弁で、観客席からはドッと歓声が沸き上
がる。・・      (文は田中欣一氏)