北信濃神楽採訪

野沢温泉村 野沢 湯澤神社

Date

  • 2002年(平成14年)9月8日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  20:10 獅子舞い(閻魔堂)
  •  20:55 獅子舞いおわり
  •  21:05 シメキリ(閻魔堂)
  • 2014年(平成26年)9月8日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  22:55 シメキリ(鳥居)
  •  23:20 宮入
  •  23:45 獅子舞い
  •  24:45 獅子舞いおわり

Clip

灯籠(2002.9.8)

(2014.9.8)

シメキリ(2002.9.8)

(2014.9.8)

舞込獅子(2014.9.8)

獅子舞(2002.9.8)

(2014.9.8)


Location

湯沢神社 下高井郡野沢温泉村大字豊郷9310(2014.9.8)

Notes


「信州の祭り大百科」(昭和六三年十二月十五日、長野
県民俗の会監修、郷土出版社)から引用

湯沢神社灯籠祭り  野沢温泉村

 ・・お練りは、道中の要所要所で、天狗の注連切りや、獅
子舞、三十六歌仙の舞、薙刀舞などをやる。・・天狗の注連
切りは、お宮の前の石段のところでは特に大切に丁寧に行う。
・・黒い木立に囲われた暗闇に、赤々と燃える松明、左手で
振りまわす度に飛び散る火の粉。その中を白装束に赤い面を
つけた天狗が飛び上がったり走ったりする様は、神怒りの様
相もかくあらんと思うほどのすさまじさである。・・

 境内での獅子舞は、次の順序で舞う。ここの獅子舞は、伊
勢の太神楽系であるが、古い型をよく伝承しているといわれ
ている。
一、寄せ  軽快なテンポの笛、太鼓である。
二、油単舞  大きな油単を指や手で巧みに操って、四方八
 方を睨んで舞う。
三、剣舞  一名岩戸開きともいっている。「天の照る日の
 御神も、天の岩戸にお隠れて…」という神歌に合わせて刀
 を持って舞う。
四、御幣舞  悪魔払いともいい、四方に悪魔を払い浄める。
 大きな御幣を振り回す。
五、鈴舞  御幣と一緒に持って舞うこともある。冴える清
 らかな鈴の音は神の到来を思わせるものがある。
六、洞舞  岩舞ともいい、三、四人が後の油単の中に入っ
 て烈しく身をよじらせたりして舞う。耳をかいたり、蚤を
 取る真似をしたりする。・・    (文は斉藤武雄氏)


「野沢温泉村の氏神様」(平成二十六年三月二十日
野沢温泉村教育委員会発行)から引用

湯澤神社(野沢地区)

 ・・祭り当日、夜七時三〇分から大煙火大会が始まります。
布令太鼓のあと八時から、十王堂前で獅子舞が始まり、お練
りの行列が作られます。行列は制札灯籠を先頭に御幣灯籠・
花燈籠・鈴燈籠・奴燈籠・三十六歌仙灯籠などが火を灯して
長々と列を作り進みます。道中の要所、要所で、猿田彦命の
シメ切りの舞や、獅子舞、三十六歌仙の舞が行われます。ま
た、時々奴燈籠をもった子供が、獅子舞の合い間に燈籠のた
たき合いをします。猿田彦命は最後に境内入口の鳥居のシメ
を切って無事神の通る道を開けて終わります。続いて獅子の
太刀舞の道中が社殿までの石段を登ります。そして、最後に
拝殿内で獅子の本舞が行われます。また、その間境内では三
十六歌仙舞が舞われます。

・猿田彦命(シメキリ)  ・・最初、手剣で舞い、次に剣
 を持ち、続いて刀に持ち替え、そして左手に、火の着いた
 「たいまつ」を持ち、振り回してシメ縄の前まで進む。こ
 れを繰り返し、最後にシメ縄を断ち切り、神の通る道を開
 けて行きます。
・獅子舞  ・・舞は、油単(ゆたん)舞、剣(つるぎ)舞
 〔岩戸開き太刀舞〕、御幣(ごへい)舞〔悪魔払い〕、鈴
 神楽(すずかぐら)、洞(ほら)舞〔岩窟〕がある。・・
・三十六歌仙舞  四人の舞子の子供が烏帽子をかぶり、白
 のビロリに赤い袴、赤いはなおのぞうりを履いて舞いま
 す。舞は、剣舞、鈴舞、扇舞、千鳥舞を行います。