北信濃神楽採訪

長野市 長野 弥栄神社/祇園祭

Date

  • 2003年(平成15年)5月25日(日) (善光寺御開帳 屋台巡行) ☀

Clip

権堂町

南千歳町

上千歳町

北石堂町

大門町

西後町

南石堂町

元善町

Location

弥栄神社 長野市大字長野上西之門町612-イ

Notes


「長野市誌  第十巻  民俗編」(平成十年十二月十日、
長野市発行)から引用

長野の御祭礼

 長野の町で御祭礼ともよばれる祭りは、善光寺界隈の上西
之門町に鎮座する弥栄神社の祭り、すなわち祇園祭のことで
ある。・・
 御祭礼は、かつては善光寺大勧進の指揮のもとで祭りがお
こなわれていたという意味で、寺中祇園会に位置づけられる。
祇園祭は、弥栄神社において七月一日の天王下ろしに始まり
十四日の天王上げまでおこなわれる。・・祭りの花形は、
十三日・十四日におこなわれる屋台の巡行である。町の人び
とが御祭礼とよんでいるのはこの両日の祭りを指してしるよ
うである。・・

 長野の御祭礼にみられた屋台の巡行は、昭和三十七年ころ
から、運営のための資金問題、祭りのにない手不足などによ
り縮小する傾向がみられた。
 長野市の屋台に関する実態調査が・・昭和六十三年・・実
施されている。・・明治期に屋台を作製した町は、東町・問
御所町・西後町・西之門町・桜枝町・栄町・伊勢町・大門町
南であった。主な屋台はいずれも妻科の山崎儀作(立川流)
の作とされている。また、大正期に屋台を作製した町は、東
後町・元善町・東之門町・大門町上・篠ノ井芝沢区・篠ノ井
内堀区であった。さらに、昭和期に屋台を作製した町は、北
石堂町・南千歳町・上千歳町となっている。

 平成九年は長野市制百周年と善光寺御開帳の年にあたって
いたために、これらの記念行事として、お先乗りと屋台の巡
行は通常は七月十三日におこなうべきところを五月二十五日
に実施された。・・屋台の巡行は、権堂町、大門町、元善町、
西後町、緑町、北石堂町、南千歳町、上千歳町、南石堂町の
順番・・


「長野県の民俗芸能」(平成七年三月三一日、長野県教
育委員会編集、発行)から引用

権堂の勢獅子

 大人獅子は約四十キログラムの獅子頭に約十七メートルの
幌がつく。その中へ九十人程はいって囃子にあわせ振り歩く。
囃子は三味線・大小太鼓・あたり金・笛などで「四町目・正
天・屋台・つくまづくし・野崎くずし」などがある。