北信濃神楽採訪

山ノ内町 土橋 諏訪神社

Date

  • 2007年(平成19年)9月17日 第4回法印さんとそばの花まつり ☀
  •  10:35 道中囃子
  •  10:45 獅子舞い
  •  10:55 獅子舞い(本狂い)
  •  11:05 獅子舞いおわり

Clip

獅子舞い

Location

諏訪神社 下高井郡山ノ内町大字夜間瀬字上土浦11143 (2020.8)

Notes


「信州の祭り大百科(昭和六十三年十二月十五日
監修:長野県民俗の会  郷土出版社)」から引用

 土橋の神楽

 ・・ここの神楽は伊勢系のもので、伝承によると、天保
十一年(一八四三)ごろに始められたといわれている。しか
し現在行われているものは、明治初年に中野市厚貝の吉家彦
左衛門という東京浅草で芸能をしていた人に教わって、一部
改正したものといわれている。
 演奏される神楽の種類とその曲の特色は次のようである。
一、矢車  神楽の最初に奏するもので静かで淡々としている。
二、いさみ  勇ましく強く打ち続ける
三、宮神楽  重々しく静かであるが、力強い。曲と曲の中間
 のつなぎ。
四、しょうでん  笛の最低音から吹き出し、厳かで神秘的で
 ある。
五、庭おろし  神楽が境内に着いたときに奏するもので、
 矢車に似た感じの曲である。
 ・・土橋の神楽は非常に気品があり、しかも変化に富んで
いて正調である。なお、祭礼に行われる獅子舞も、静中動、
動中静の曲にぴったり呼吸の合った舞い方で、実に見事であ
る。
 神楽の中ではこの地方でも名高く、温泉の団体客や近在の
祭礼に招待されて演奏することも度々のようである。・・
(文は斉藤武雄氏)