北信濃神楽採訪

栄村 大久保 十二社

Date

  • 2007年(平成19年)8月16日 秋季例大祭 (夜宮) ☀
  •  22:10 シメキリ
  •  22:10 宮入
  •  22:20 豊年踊り(?)奉納
  •  22:25 奉納終わり

Clip

灯籠⁄太鼓

シメキリ

豊年踊り?

Location

十二社 下水内郡栄村大字堺字大久保4458 (2012.8.16)

Notes


「信越さかえのお宮とお寺  栄村の近世社寺建築と工匠」
(一九九五年二月二十八日、栄村教育委員会発行)から引用

十二社  大久保

 大久保の十二社は、集落の南方の斜面にある神社で、大山
祇命をまつっています。大山祇命は「山の神」ことで、山の
精霊を支配する神様といわれています。・・
祭礼は、昔は八月二十七日でしたが、子供も参加する祭りな
ので、現在は夏休み中の八月十六日になっています。祭りは
親戚・友人が集まり「祭り泊り」といって家自慢の夕食をご
ちそうになって、十時すぎに祭り見物にでかける。各種の灯
籠(傘鉾)を先頭に笛・太鼓の囃子が三〇〇㍍ほどの道のり
を二時間あまりかけて神社に到達する。ここで烏踊りなどを
おこない、神楽を奉納して午前一時すぎに祭りは終わる。昭
和初期からは小学生三人が赤い袖のついた浴衣に赤いたすき
をかけ、ひょっとこ面をかぶって踊る豊年踊りが奉納されて
います。



「夏祭り準備万端  県内各地の風景  2」『信濃毎日新聞』
(平成二三年七月二九日)から引用

 3月の県北部地震で被害を受けた下水内郡栄村では、被災
後最初の夏を迎える。・・
 村では毎年お盆ごろ、各地区ごとに子どものちょうちん行
列や神楽奉納などの祭りがある。大久保地区でも八月一六日
夜、十二宮を中心に祭りを行うが、・・少子高齢化が進み、
十年ほど前に神楽はやめた。行列も、村外に出た地区出身者
の子どもが行っている状態だ。
 その祭りを、ことしは同村と都市の交流を進めるNPO法
人「栄村ネットワーク」が募ったボランティアの「応援隊」
が手伝う。首都圏などから二十人ほどが来て、祭りの準備や
行列に加わる予定だ。
 ・・ネットワーク会員で村在住の京都精華大准教授松尾真
さんは「外の力で集落を元気づけ、住民に自信を持ってもら
いたい」と話す。祭りを地域復興の契機に、との願いがこも
る。・・