北信濃神楽採訪

長野市 西風間 風間神社

Date

  • 2004年(平成16年)10月9日 松代藩真田十万石まつり ☂
  •  11:15 獅子舞い(於:松代文化ホール)
  •  11:35 獅子舞いおわり

Clip

太々神楽獅子舞い

Location

風間神社 長野市大字風間字宮河原781 (2021.4)

Notes


「延喜式内  風間神社と風間神社太々神楽獅子舞の歴史」
(平成二十五年五月、風間孝康氏著、仁科叔子氏監修)
から引用

風間神社太々神楽獅子舞の歴史

 風間神社太々神楽獅子舞は、川中島の戦いが終わって、善
光寺平が少し平穏になった頃、信濃を訪れた伊勢神宮外宮の
御師から伝えられた獅子舞と言われています。
 ・・文政五年(一八二二年)には伝承され、文久二年(
一八六二年)の古文書に、太々御神楽式の記述を見ることが
できます。それから幾世代を通じて、風間地区に伝承されて
きた獅子舞です。風間神社太々神楽獅子舞は平成十年八月一
日、長野市より選択無形民俗文化財に指定されました。

風間神社太々神楽獅子舞データベース (平成十年八月一日)長野市教育委員会 文化財課

この獅子舞は、伊勢代神楽獅子舞系統に属している。文政五
年より継続され、文久二年の『太々御神楽式』には「神入」
「刀獅子」などの獅子舞に関する記述を見ることができる。
・・演目は道中囃子、勇み、舞(三番叟(さんばそう)・母衣
(ほろ)・太刀で、村内一巡、鳥居から参道に入って勇ましく
なる。他地域と異なって歌詞がなく、太刀をもつ勇壮な雄獅
子である点に特色がある獅子舞である。

注①  道中囃子︙奉納する為の移動に、道中のお囃子として
多くの曲があったが、現在西風間地区では一と二の二曲だけ
が伝承されているという。
注②  勇み︙奉納場所への行列を整え、舞い込みの為のお囃
子でイサミと逢坂イサミの二曲がある。
注③  三番叟(さんばそう)︙謡曲の三番叟と同じく、最初に
舞台を清める意味の舞で、扇を持って舞うお祝いの舞。
注④  母衣(ほろ)︙神々を迎える舞で、母衣を広げゆったり
した舞で始まり、五穀豊穣を祈り風を鎮める舞、母衣を舞い、
手に固定し御幣を持って一人舞、最後に鈴を使ったリズミッ
クな舞で終わる。
注⑤  太刀︙剣の舞で、悪魔祓いと天下泰平を祈って舞う。
西風間の雄(男)獅子の特徴を一番良く表す舞。