北信濃神楽採訪

飯田市 東野 大宮諏訪神社

Date

  • 2022年(令和4年)3月27日 式年大祭/お練りまつり ☀
  •  8:40 東野大獅子 獅子舞
  •  8:45 獅子舞おわり ※獅子巡行つづく

Clip

獅子(大門口の舞)

Location

大宮諏訪神社 飯田市宮ノ前4164-1

Notes


「長野県の民俗芸能」(平成七年三月三一日、長野県教
育委員会編集、発行)から引用

東野大獅子

・・東野の地区内にある大宮諏訪神社において、六年に
一度、寅と申の年の式年祭に行われている。式年祭を別
名「飯田のお練り祭り」といっており、飯田商工会議所
などを中心に奉賛会が設立され、その組織を中心にこの
祭りは実行されている。・・
 三日ある祭日の前日の朝、大宮諏訪神社南西にある太
子堂において、東野大獅子を六年の眠りから起こす「起
し」が行われる。・・
 太子堂の前で行われる「起し」は、六年間眠っていた
獅子を起こす所作をするもので「大門口起しの舞」ある
いは「道中起しの舞」が使われる。また、祭りの最後に
大宮諏訪神社神前で行われる「寝かし」も「大門口起し
の舞」が使われ、宇天王にあやされながら深い眠りにつ
く、というものである。・・舞そのものは先の二種類の
曲の他「まだかの舞」や「道中囃子」が使われている。
・・獅子舞を始めたころは籠獅子を使い、下伊那郡高森
町大島山から東野に仕事に来ていた人から囃子や振付け
を教わって祭りに参加した。次いで大正三年の式年祭に
は、高森町牛牧の獅子舞を教わり、宇天王による舞が取
り入れられていった。・・


「令和四年壬寅歳 飯田お練りまつり 公式ガイドブッ
ク」(平成四年 外縣大宮諏訪神社/飯田お練りまつり
奉賛会発行)から引用

東野大獅子

 大宮諏訪神社のお膝元である東野地区がお練りまつり
に初めて大獅子を登場させたのは一九〇二(明治三十五)
年。背丈ほどもある巨大な獅子頭を竹と紙で制作し、人
々を驚かせました。・・
 胴屋台は全長二十五メートル、頭の直径は縦横六十セ
ンチ以上あり、一〇〇人を超える若者たちが巧みに交代
しながら巨大な獅子頭を操ります。勇壮な獅子、優雅な
宇天王、笛・太鼓の妙なる調べの三位一体が織りなす大
絵巻は、お練りまつりの首座の一角を占めるにふさわし
いものです。・・